審判/
レタス
天国の階段を昇り
ノックをすると
やがて現れた番人のような
存在は真っ白輝いていた
影は何処にもない
直観は脳髄に走った
来てはいけない世界
案内を受けて
入った神殿には
巨大な白い珠が
おんおんと鳴り響き
行列になった人々を
選別している
天国の門が開いたとしても
何処に生かされのかはわからない
その球体の唸るままに
人の魂は何処にゆくのか
パイプオルガンの
響きによって
天国か
地獄
現世に戻るか
審判を待つばかり
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