高砂百合(たかさごゆり)/藤鈴呼
高飛車な微笑を 称えたまま
ちょっと 山際からの角度で
ニヒルに 笑う
アヒルのいない 池の底で
鯉が パクついている
恋に ありつく暇も ないものだから
濃い生き方も 出来ないのと
嘆きながら
ウェディング・ハイ
透明な マントを羽織れば
誰にも 見定められぬと 知っていて
あえて 選んだ 純白の ドレス
裸の王様を 娶ることも 出来ず
背筋を正して
佇んでいる
雨の後
何よりも 君が
美しく 見えた 一日
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