hashira/草野春心
 


  筆で 塗られただけのような
  柔らかい柱が 幾つか
  にゅんにゅんしなっている下を
  女たちは 明日、
  征くだろう 群れを成し
  綿埃の絡まった 長い髪をし
  くずれていく四肢を もてあまし
  何ものかについてのおそろしく長い
  聞き飽きられた説明文のように



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