哲学を辞めた病める人/ねこ歩き
 
 80インチのTVに釘づけて
デリバリーを頼んでディナー 要らないものなどこの世にない

カナダドライのクラブソーダ
グラスに注いですべて忘れて
今日も昨日も僕ではない 責任を放棄して自由に飛んでたい

だって、僕は誰かが死にそうだって時に こんな詩を書いている
だって、僕は誰かが死にそうだって時に 哲学を辞めた病める人

なにを想えば、救われるのだろう

「どうか生き延びて」と適当な相槌を仕方なく打った夜明け前

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