ヘンドリックと青い空/オダカズヒコ
 
いたが
彼女は真剣にヘンドリックのことを
考えていたのだ
そうだ
ヘンドリックを甘やかし
彼をちゃんと自立させてやれないのは
ぼくのやり方が間違ってるからじゃないか?
ぼくらはポテトとピーナッツとコーヒーを買い
車に戻った
ヘンドリックは助手席を倒し
ダッシュボードに足をかけ
グーグーとイビキをかいて寝ていた
呆れた
よくこんな暑いところで寝れるもんよね
どこでも寝れるのがこいつの唯一の特技だからね

どこまでもモクモクと膨らんでいく入道雲
太陽と青い空
ぼくは明美に云った
目的地
変更するか?
どこに?

さあね
動物園とか
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