ろくでなし/梅昆布茶
 
「ろくでなし」

我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも

でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ

中身のない石炭袋のようなものさおれの日常なんて
だからきみの童話を書き込んでくれないか

「ロケットマン」

どうして行ってしまうんだい
きみは忙し過ぎるとはおもわないか

人間はよっぽど緊急のとき以外は
ロケットを背負って
飛ぶようにはできていないんだ

「ロートレアモン」

だれかが彼のマルドロールの歌の
秀逸をほめちぎっていたが

ランボーとかエリオットとか
天才を理解できないぼくは

すべてBookOffに売ってしまったものだ

「労働者」

社会は相互の労働を交換して成立する

あかちゃんも労働する
母を悩ませ喜ばせ成長させる

とても素敵な労働だとおもう









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