Poison gas /ストレス/
 
沿いに停められた数台の車裏でケラケラ笑う仲間の声を聞きながら焚き木を拾う
仲間の一人がポケットからライターを取り出し中央に集めた枯れ木に火をつける
焚き木の下で静かに燃えていた種火は徐々に大きくなり余計な物を燃やしていく
嘘も見栄も重圧も黒い燃えカスに変わったらオレンジの優しい炎が闇の中から僕らの素顔を浮かびあがらせる
忘れてはいけない
たとえまた明日から長い坂道が続くとしても今僕らは山頂にいる
大きく息を吸い込んで新鮮な空気を肺に入れた後 ジオラマのようにどこかわざとらしい都市を見下ろす
僕はこの場所を拠点にあのコンクリートジャングルで日々繰り広げられるゲリラ戦を生き抜くのだ








戻る   Point(0)