リモートコントロール/梅昆布茶
きりに気色悪いヨイショをしてきたり
通勤電車のつながりが良すぎたり
世界がまるで僕にウインクしているようにも
感じられたんだ
いま考えればあれは僕のこころの
ちいさなしあわせスイッチだったんじゃあないかとおもうんだ
人間はささいなことで様ざまなスイッチが入ってしまうものだ
そのリモートコントローラーでさえ
どこにあるかわからない始末なんだろうなきっと
きみも戸棚の奥を捜してごらん
わけのわからないリモコンが出てきたら
ためしに押してみるといいよ
ただその結果世界が半壊しても
僕は保障しないからね
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