喪失/kotoha
 
弾丸に撃ちぬかれる

触れたものはすべて幻
熱情も
安らぎも
痛みさえも

何度目か数えるのはとっくの昔に止めた
ただそっぽを向いて
最初から分かっていたと嘯く

しみったれた未練としおっからい空虚
割り切れないものを割り切れないまま抱いて、今日も生きていく








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