炭酸リチウム/じぇいぞろ
れるビルを探して歩く、病んだだ青猫であり続けるか。
ジェットコースターをメリーゴーラウンドに変える闇魔術を選ぶか。同時に、平地を這うような永遠の絶望を享受するか。
生きていくには選択肢はなかったわけだが。
この先と考えて、
考えるのを止める。
喪失感を受容するしかないのだ。
波トタンの様に平板な感情で、ぺなぺな揺すぶられてそよぐしか術もなく。
軽石みたいに空いた脳からこぼれ落ちる記憶を、必死で抱えこんで立ちすくむ。
いずれ
硬化した骨は斎場の裏で、金槌でかち割られ、待望の空へと舞っていく。
その日は、晴れているといいな。
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