アンダンテ/梅昆布茶
 
僕の歩速はアンダンテ
歩幅はきみを抱きしめるときの喜び

世界はストーンサークル
星の影を測る物差し

僕の耳はユーフォニューム
B♭で風の音を聴く貝殻

きみは狂った時計が時を刻むアンビエントな部屋で
玉葱のようにの次々と衣装を脱ぎ捨ててゆく

ちょっと衰えた胸はバンドネオン
僕は白い腕のあいだで明滅するタンゴ

僕の歩速はアンダンテ
歩幅はきみと別れるための哀しみ

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