あなたの詩がきらいです/左屋百色
つか必ず
私も死にます
だから安心してください
満月。
月が変わると近づきます
七階の窓から
向かいにある
一階のコンビニの光
ここまで照らす
上も下も明るい夜です
いつか
本が一冊もないような
図書館より静かな場所で死にたい
詩集を一冊だけ持って
私の名前と
あなたの言葉が
ちゃんと焼かれますように、
そしたら
ゆっくり時間をかけて
あなたの詩を最後に読みます。
私の詩には私がいない
あなたの詩はどうですか
それがすべてです
私は、
あなたの詩がきらいです
それでは
おやすみなさい、
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