かたつむりの夜/灰泥軽茶
 
想いはつのる
ゆっくりと流れる時間
耳を傾けて音を聴く
誰かに向けての独り言
横になりながら
縦にうなずくと
だんだん
瞼が閉じていく
静寂が身体を包み
心がしっとりまどろみ
ゆっくりと
かたつむりが耳の穴から
這って出る



戻る   Point(7)