朝のユーモレスク/梅昆布茶
 
よろこび
いつくしみ
むさぼり

穢土はひとのこころにすむものか
浄土もまたひとのこころにあるものか

コーヒーに
砂糖とクリームをゆっくり溶かしながら
そんなことをおもう

そうか国土ではないなにものかが
白くなったり黒くなったりもするものなのだ

八百万の神々でよかったのかもしれない
単一の価値観でしか生きられないよりは

なんだかよく機能のわからないボタンだらけの
母が愛用していたラジカセのリモコンを
適当に押しながら

仕事にはちょっっと早い時間に目覚めてしまった自分には
流れているユーモレスクのゆっくりとした歩調が
欲しいのだとおもった

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