2014の残骸/梅昆布茶
 


ひとはとつぜん陥没した足元に
断層を見いだし恐れ戦いたりもするもの

でも暗黒星雲のなかの微細な新しい星の種子を
おなじ視野の片隅に発見したりもするのでしょう

たとえ残された数秒であろうともまだその先を見つつ
朽ち果ててゆきたいともおもうのです

そう未来は自分のなかにきちんとある
それが死を意味するものであろうとも気にするほどのものでもない
あたりまえに迎えればいいのかもしれません

また年をかさねて世界の全体像も覚知できないでいます
しあわせであろうとなかろうと馬鹿さ加減には関係ありませんが

またひとつ次の課題をかかえるために
年を迎えるのでしょう

みなさま方の良いお年を
願ってやまない大晦日の科白でありました










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