さざなみ/
もっぷ
っているのだ
父が死んだ一季 だけを
しばしば変人と呼ばれながら
相応しくあろうと工夫をしながら
まぼろしをみているのではない
なぜ来たの
みずうみは問う
母のごと
わたしのなみだ
抱いてください
三文の短歌をせいいっぱいに並べながら
この 部屋もずたずたにしながら
北西風を待ちながらわたしはすでに
「狂」人であり
独りを知り尽くして
生きている理由など掴めないままの
またふゆだ
戻る
編
削
Point
(4)