無意味を巡る意味のある現代詩/左屋百色
たどり着き
緑色な朝食を食べ
茶色な本屋で立ち読みして
透明な喫茶店に入り
水色のジュースを注文して
黒い詩を書いたのです。
そして、
ドMな彼が
ドSな私の詩をよんで
ナンセンス!と言った
そして、
あきれてた。
かなりあきれてた。
そして、
1は消え去り
2は眼科へ行き
3は笑い
4は爆発して
5は試合へ行き
6は就職して
7は詩集を買い
8はふてくされ
9はホームセンターへ
そして私は、
現代詩を理解できず
いつか何も書けなくなるだろう。
三角なテーブルの上で
四角い言葉たちが
丸くなってゆく。
地球と同じだね、
そうだね、
意味あんの?
意味ないよ、
大げさだよね、
大げさだよ、
ひとつ聞いていい?
どうぞ、
現代詩って何?
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