平原II/tomoaki.t
だからまたわずかなむしがすっとあせたい
ろで消失するさいしみでるたねがくみこまれてい
く
だれがそしてなにがいたそしているのだろう、き
つねのようないきものがかおをつねにへんかさせ
ながらぶれていくそのパルスのようなノイズを、
いつのまにか上下にぶんりしたやわらかなじめん
の流動のくりかえしが転調をふくませた通奏低音
へとかえていくから、いつかかわることをわすれ
るくらいの等比的なげんそくで単位音へひきのば
されるそれをけいそくできないじかんののちにあ
るしゅんかんにおいて遷移させようとする
うみのおとがきこえるからわたしはどこにもいら
れない、くうかんの圧縮と伸
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