僕の休日/番田 
 
今日も何もなく
何もない家の扉を押す 今日も 
部屋の鏡に 自分のシルエット 
それは不確かだが 何もない自分に
確かに いつものようにある 不確かな家の
風が吹けば 家の中に 確かに
風がたなびくさ 確かに
そんな旗がたなびく


旗の無い原宿で人ごみをかきわけて 
原宿の人ごみを壁伝いに歩いていた 
代々木公園の蚊は そして 僕は
駆除されただろうかと思う
そんなことを考えながら 僕はまた
考えている 夢の酢豚の味のことを

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