いったい、いつからだろう/HAL
じる自分になったのは
だからだろう
別れはもう辛くはない
新しいひとたちと出逢えるから
ただ訃報を聴き葬式に参列するのは
鈍痛のような痛みと錐で突き刺される痛みが
終わることがないかのように交互にやってくる
それだけはまだ耐えることが
できないでいる自分がいる
何度 参列しても慣れることはない自分がいる
その痛みが憶えている限りは
一日に句点の打てない
とても苦しくまた悲しく悔しく
終わらない一日がずっとつづく
それでもひとは生きていかなければならないのです
彼岸で待つひとに逢うことをなにかに許されるまで
出会いと別れという一期一会を繰り返しながらでも
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