4つに切れてる現代詩/左屋百色
 
下ろして
休んでください。
好きな歌を
風に乗せてください。
そしてどうか私を憎んでください、
そして毎日死んでください、
そして毎日必ず生きてください、
感情が、街中に、響きますように。
どこにいても
降り注ぐ、題名のない強い感情、
鉄風が吹く度に
どうか詩を書いてください、


無意味な1秒/

好きな人がいなくなったから
枯れそうな花が文学に思えたり
重い雨が青く見えたり
錯覚しなくなった、
ガードレールがへこんでいるけれど
そこに
何の物語も感じないね、ごめんね、
他人の死や言葉が
わたしを1秒ですり抜ける。
今夜だけ。
もはや書けない詩なんて、ないよ。

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