4つに切れてる現代詩/左屋百色
郊外上空/
図書館からコンビニまで
君の言葉が消費される
ビルの屋上では詩集が燃やされる
もう、僕は、
自分を疑っているんだ。
響きまくる音、音、音、
あらゆる音が郊外上空を支配する。
胸に刺さった一行が
永遠に抜けない、
この夕暮れは
ひとりで飛ぶには悲しすぎる、
マニュアル座/
指で突かれた目で
マニュアル座を見ていた。
夜空にはそれしかなかったからね。
本当は違う星座を見ていたかった。
できれば
君と、ゆっくり、見ていたかった。
その先にある物語が
どんなに残酷でもね。
超無題/
鉄風が吹いたら
手を止めて
腰を下ろ
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