逃げ切れない、だけど私は生きるしかない/
umineko
ふたをする
という感覚
耳を塞ぐ
という感覚
たましいが
堆積して
そこにあって
そこにない
ぽっかりと草原に
ひざをかかえる
ような感覚
ちくちくと
腕に手のひらに
生きてるかいって
夏草の声
かくれんぼ
雨の音
触れるべきか
触れぬべきか
責をみいだす旅などいらぬ
早鐘のような
恋をするのだ
私を捜す
声が途切れた
私は
どんなさよならを
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