チラシの裏/baby bird
 
信ボタンを押したらここはチラシの裏でなくなる事をわかっているのに

つらつらと愚にもつかない事を書いているのは
救われたいという本能がほんの少しでも動いているからなのだろうが

場所を変えて名前を変えて
それでも誰かに見つけて欲しい等という願望の有り様が
なんだか自らの醜さを映し出しているようで
少しばかり憂鬱な気分になったりもするわけで

それでも矢張り口をつくのは、旅に出たいとか、京都行きたいとか
そういうよくわからないオブラートに包んだ言葉でしかないわけで

チラシの裏につらつらと、つらたんつらたんと書くのが
唯一の慰みであったりする

つらたん
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