ろっく・ぼとむ/凍月
う度に
虚しさと絶望が血管を巡り
惨めさが涙に滲み
恨みと嘆きと苦しみが心臓と脳を焼く
崩れ落ちるように膝をつき
盲目の祈りを捧ぐのだ
神よ、私を殺して下さい
この掃き溜めのような世界ではもはや
生きているのかも判りません
神よ、いっそ私を殺して下さい
神なんて居ないと知りながらも
それでも祈るしか無いのだから
「 」では
自分が壊れて変貌する
鏡を見ても
そいつが誰なのか分からない
「 」に居れば
君が叫ぶのには十分過ぎる
君が泣くのにも十分過ぎる
君が引き裂かれて
二度と完成しないパズルになるのにも十分過ぎる
「 」には
天使も悪魔も来ない
「 」は
見捨てられた朽ちてゆく廃墟
「 」はどん底
それが、Rock Bottom
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