ぶっつけ未詩 3/Giton
 
う目的に利用できない職業ではなかった
彼女からは長文の手紙が来るようになった
彼女は医師を誰も信頼していなかったが
僧侶は‥ あの高名な尼僧は、さいごまで彼女を深く信頼し支持していた
彼女には、崇拝者でない心からの支持者が必要だったのだ‥

60年後に、散逸した彼女の書簡を血眼になって探す編集者のために
私はこの文を、このフォーラムに置いておこうと思う
もちろん、その時には私はもうこの世にはいないのだけれども

 「E=MC2」

その謎の言葉は、いまやっと意味を開示する。
そうなのだ
生命は、物質は、エネルギーなのだ

彼女の生命であったそのエネルギーは、いま宇宙のどこに漂っているのだろうか‥
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