ぼんやり/梅昆布茶
 
ぼんやりするひとときがすきだ
ふだんそれほど張りつめているわけでもないのだが

焦点のないゆるさがもともとすきなのだろう
いわゆる生産的ではないだろうそんな時間

とくに創造的である必用もないとおもう
自分にとって意味を感じられないものはいずれ離れて行く

いつでも情報や映像が手に入る時代
いま自分が在るこの瞬間がやはりすきなのだ

あてのない旅がすきだ
ただ生きるためだけの装備を積んでバイクで走る

いまの生活の現実では無理だが
僕にはそのへんの息抜きが気持ちよいのだ

政治力学的な自由ではなくなるべくナショナリズムから遠いところで
現在を感覚するじぶんを確
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