ただしい醗酵のてびき/
梅昆布茶
無理に醗酵するひつようもないし
あなたはたぶんそのままでいいと思うんだ
あなたはたぶん俺
俺は粉々の骨片で
それでもあなたの道徳を教わろうとする
ぼくたちのからだのなかの微生物
名前の無い無限数のただしさがかってに発光しはじめる
無限数の微細なエゴが醗酵した霧のように好きと嫌いが
いつのまにか善悪にすり替わっていたりして
わたしたちがなにものであるかを証明する
生のパスワードを発効させるのかもしれない
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