虹とスニーカーと奇想/比良末潮里
る
ホームセンターを右に曲って真っ直ぐ道なりだって言われたけど…店らしきものがひとつも見当たらないから、きっとこっちは商店街じゃないのに
明日地球最後の日だとして
海辺でセックスしたい
って彼氏が言うから
「なら腹上死だね」
って笑ったら
「何それ、わかんねー」
って怒りながら泣くから頭撫でた
青姦でひとつ全てが終わったとして
白いオタマジャクシに未来は無いんだね
帰る場所もない
今だって生まれてきたことに深い意味なんてないのに
無意味に泣きたくなるんだ
オレンジの窓辺は
西陽で焼け爛れて
下腹部から下熱くて冷たい
唇がヒリヒリとしびれて
世界が戻ってく
爽快な場所へ飛びたいや
イけないけど
いつも
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