闇夜にはぐれた迷い子ひとり/涙(ルイ)
 

またエレカシやみゆきのライブ観に行きたいな、とか
読みかけの本の続きが気になるな、とか
買ってまだ袖を通していないあのワンピース着て
どこか遠い 行ったことのない街へ行ってみたいな、とか
いつか余裕ができたら 気ままにひとり旅っていうのもいいかも、とか
こんなただ痛いだけの詩でも どこかの誰かが読んでくれて
どこかの誰かに届くことがあるのなら
こんなクソッタレな世界だって
そうまんざらでもないかもしれないなんて
思えるときがくるかもしれないし
来ないかもしれないし それはわからないけど
そんなことをあれこれ想像してみたら
なんだか急に 死ぬのがもったいなくなって
まだ
[次のページ]
戻る   Point(6)