闇夜にはぐれた迷い子ひとり/涙(ルイ)
こっぴどく痛めつけてやりたい衝動に駆られる午前2時
飲み干したワインの空瓶を鏡に向かって投げつけて
飛び散った破片で怪我をする
突き刺さった破片は抜かないでこのままにしておいて
いまに私の体に入り込んで
紅い河を流れ流れて ズタズタに切り裂きながら
やがてこの鼓動を止めてしまうそのときまで
歳を重ねるごとに ダメになっていく自分を思い知るのです
愛されないのは誰のせい
愛せないのは誰のせい
嫌われてるの嫌いなの
いつものこと 毎度のこと
生まれ堕ちたときからの厄介者よ
筋金入りの疫病神よ
誰も近寄らないで 近寄らないで
信じて裏切られるのはもうたくさんだから
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