洩れる/塔野夏子
 
きまが
               あいてしまったのは
               君のせいなの
            洩れる
               君へと
            わたしが
               洩れる
            淡い炎のように
               とめどなく
                  ここからも
                     あそこからも

      洩れる
         わたしを
            君よ
         心ゆくまで
            たゆたいなさい





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