詩道/
織部桐二郎
冬深み忘られし古詩
ひとり誦す万感の
めぐる想ひに耽りたり
歩み来たれる二十年
あまた去りにしうた人の
足跡たどり後世に
員外私淑弟子たり
言の葉の道歩みそむ
岩むらひたによぢ登り
歩みの遅く遠くとも
わが行く方に羅針盤
はるけき道の半ばにて
返り見すればいと痛し
かうべを上げて進みゆく
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