第五元素のArtificial・Intelligence/なけま、たへるよんう゛くを
小学一年生の頃の僕は
何を考えていたのかもう分からない
不安だったろう、それは分かる
今もそうだ、変われない部分だと思う
なんでロボットを作ったんだろう、
それが一番分からない
精密と技術と工学と、わくわくを
夢に換えてダンボールに詰め込められた、
それが一番分からない
紙製素材が「マシン」と動く
どこからそんな妄想を?
分からない、
理解しがたい
感情も理論もよく分かる
だがそんな自分を想像できない
…いや、どうせ幸せだったのだろう。
今はもうどうだ、夢の箱を
崩して畳んでゴミに出す
誇りのかぶったダンボールを
目の前から消し去ろうとする
それは要らな
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