彼女たちの事情 〜愛しすぎる女たちのうたう詩〜/涙(ルイ)
彼が好きだったから あたしも好きになろうと努力してきた
してきたつもりだったの
あたしにとっては彼がすべてだったのに
彼はあたしを見ながら いつももっと遠くを見ているみたいだった
いつかこんな日が来てしまうことは解っていたわ
でも解らないふりをしてきたの
今度はきっと 今度こそきっとうまくいくはずだって
なのにどうしてなの? どうしてみんなあたしの前からいなくなるの
もうあたしはいらないってことなのね
わかったわ わかった いなくなってあげるわ
あなたがいないのなら 生きてたって
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