書く動力 3/Dr.Jaco
てを包括する何かをはっきりと抱いてしまっ
たということである。
あなたの持っている何かと私の何かを遣り取りしたいということも怨念のもう一つ
の中身であり、そのために書くということもある。だが、自分の方の提出物が、提
出されきったものと認め難いために、怨念は肥大する一方なのだ。それはもう故人
である北園に一方的に与えられたまま交歓できずにいることからきているとも言え
る。
一人で考えるためにできているのではない言葉を使って、一人で考えることはでき
ない。当り前だ。だから提出するのであり、それに成功できないでいる私はヤケク
ソのヤンキーとして今日もシンナー代わりに手垢だらけの北園の記述を読むのであ
る。
(1996年11月頃)
(注:「触手」=後述する(したい?)「動力」に関するイメージ)
(注:「北園」=北園克衛)
(注:真行寺君枝=私のアイドルたる昔の美人女優)
マスカキ大好きお猿さんのように、バカの一つ覚えのように、私にとっては同じこ
とを、単語と配列を変えて書いただけである。
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