水色になる/
西園 虚汰
きみの血で作った目薬を
ぼくの目に垂らすと
世界は色を失って
ただ均一な赤色になる
きみの血で作ったお薬を
ぼくの腕に注射すると
世界がは色を失って
ただ平静な水色になる
あたりは海の底のように静か
あたかも静かの海の上を
ふわりふわりと泳ぐような
ここから見る地球はとても綺麗です
地球は血潮で満ちている
世界はきみの血でできている
静かの血
水色になる
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