君という世界/西園 虚汰
 
誰も知らない
幸福のありか
僕は僕の方から
手をのばす、幸福へ

滴り落ちる悲しみが
感情の面に作った波紋
きみは遠くを見つめ
感情に手を浸し、

さよならを知っていると
きみは言うの
嘘だらけの迷路に
迷いこんだように、僕は

君という世界
おそらくエデンと
呼ばれるそれの、美を
讃えたいのです
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