あの日覗き込んだ照準器の十字架Destiny/北街かな
り出した。急いで自宅に持ち帰り、バスタブに満たしておいたいちごゼリーに投下した。腕は切断面からモリモリと再生して人間の形になっていった。
こうして、僕と彼女との男女交際が始まった。
ヘリを操縦していたアリスカガミハラ・マミユミコちゃんは小学六年生の二十一歳で、おそらく人類であった。ヘリと同じピンクの猫耳を生やしているので耳は良くて、音楽の趣味が良かったが頭のうえに耳があるためヘッドホンを逆につけなくてはならない。背中には七色発光するランドセルを背負い、最新式アコーディオンでもあるタータンチェックのプリーツスカートをふともも上でひらめかせ太陽光発電して生きている。十三歳のときにSNS
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