みなもの月/
月乃助
みおとすために、
あきうらら や
雁渡し
つるべ落としの 夕暮れ や
わくらばの 山道
良夜の月
旬の和の 子どもたち
しっかりと
母であろうとするのに(するのに)
見つめれば、おのれも
つくばいに映る 月らしきものに
すぎず、
わたしという 本質はあの空のはて
天のなか
きっと それは、
無意識のうちにある
わたしという自我
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