全知無能/散布すべき薬物の所持2
油にとろかされた彼女のシャリシが流れてくるのを待つのみだった 主よ 月経のような曙が大草原を血の色に染め上げたとき私は無抵抗な腕組みをしてそこで笑っているしかないのだ 大国にお天気雨が降り戦争の終焉を告げるとき私は清廉な身でいることが出来ないのを知っているからだ ああ崩御る太陽の支配下で夜は涙を流す 動植物はみな自分のためだけに生きていた あなたはそれでも私に殺したくなければ殺せと仰るのか 主よ あなたはそれでも私に殺したくなければ殺せと仰るのか
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