花/
梅昆布茶
散る為に咲くその姿
折り摘まれしばし綻ぶ
咲く為に地にしがみつき
季節の風をうけとめて
けなげとは
このことにあると言わんばかりに
誰につたえることなく
自らの詩を奏でるものたち
野にあれば
匂いやさしく
ほほえみを流し
乙女の髪をかざる花
日がな一日
空に雲によく似合って
たたずんでいる
いつかは終わるものたちを
惜しむかのように
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