命と言う作品(誕生日の友人へ)/創輝
誰かの命に紛れ込んで 一生消えないくらいに
白日の下にさらされ続けるようになったら
笑顔で幕を引きましょうか
答えを見つけられなかった罪 と
何十もの束を重ねて作り上げた作品に 敬意を払い
あぁ ですが
僕らにそれは早すぎるのですね 考えるには
作品の形は決まりましたか 僕はまだ迷っています
作り直すならば束が少なめのうちに直してやりたいものです 楽でしょう?
作品が仕上がるころには呼んでください
馬鹿騒ぎでもしながら話しましょう 僕らの作った作品を
めちゃくちゃな形の作品に 命を吹き込み
いつかは答えを見つけてあげましょうか
それも また一つの作品になるかもしれない
こんな非力な腕を 優しく冷たい月に掲げて
明日に目覚めるための眠りのように
いつか
新しい世界に行くための眠りにつきましょう
だから それまで 僕らの互いの作品作りに精を出しましょう?
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