Tシャツでは少し寒い/アラガイs
九月も末だというのにまだ汗はとまらない
車の冷房は下げたままだ
最後にどうしてもあの海辺が見たかった
親父の入院中きまって立ち寄った、
、あの海水浴場へ
市街を抜け、15分も走ると左手に海が広がってくる
海岸線は数えきれないくらい走った
この辺りまで来るとまわりの景色はほとんど変わっていない
わずかに残っていた田んぼが雑木林に姿を変えたくらいだろう
もうこの車で何台目だろうか…
…簡単には思い出せない年月だ
(君の、この青い空とはしる海原)
失恋すると真っ先に海沿いの国道を走りたくなる
流す曲はいつもキマりごとのような
そう、、Aminorを聴きながら君は何度で
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