ささげ米/月乃助
たに、感謝せずにはいられない
それなのに、
生きようと
風に怒りをふるわせ
涙に 命乞いをするすがたを
わたしは、すこしの期待で待っていたりする
ひと粒の 命のおもさに問われる
おのれの命の おもさをかさね 天秤(はかり)にのせる
生きる意味か、その価値か、あるいは 儚い無意味さをしるため
死は、生によってのみ生みおとされるのに
生は、死をけして目的としない
あきらめに 死をうけいれるならば
謙虚な死の美徳のもとで、
救いか 奉仕か 死が耽美する誇りを
わたしは、ただ
捨てさるだけ
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