一服まで/ヒヤシンス
の感触があった。
体はべっとりと汗だくだった。
夢、・・・か。
つけっぱなしのパソコンが私を現実の世界に引き戻した。
最悪の夢だった。蛙は私が生物の中で最も苦手な生き物だ。それに囲まれて見つめられているような夢なんて。最悪だ。しかも人間の感情まで夢に見るなんて。
しかし半分リアルな夢だった。
自分の無知の為に言葉を探っている自分自身を投影しているかのような夢。
窓の外はうっすらと明るみを帯びていた。
もうじき朝が来る。
今日は病院に行く日だ。この夢の話をするべきか、いやその時の気分次第でいいか。
さて、この夢を現代詩として投稿し、ジャズでも聴くか。
私はおもむろに煙草を引き寄せ、ゆっくりと火を点け、
朝一番の一服を心ゆくまで味わった。
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