一人じゃ生きて行けない/創輝
 
「私は一人じゃ生きていけない」と
はらはらと涙を流した君の事、今でも良く覚えてます。
こないだ、君の事、見かけました
不器用そうな男が、必死こいて君を幸せにしようとしてました
君は十分幸せそうでした。

大丈夫、一人じゃないよ。

優しそうな男が 優しい言葉で君をだまして
君はだまされていることに気がつきながら、気づかない振りをしてました。

君が生きるのは、一人じゃなくて
だけど そばにいるのはぼくではなくて
ただ不器用そうで 実直な男の隣にいてください。

あなたをだましている罪悪感に 私は苦しくなって
その苦しみから逃れるために、君を泣かせてしまいました。

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