現象学/はなもとあお
 
【現象学】


それが親切なのか、意地悪なのか、世の常なのか、わからない

存在と時間
わたしにとって、治療をすすめるということは
意識的な時間を増やしていくということ
無意識で動くことを、極力、無くしていくこと

眠っているときに見る夢は
無意識に左右されるけれど
せめて、起きているときに見る夢は
全、意識のもとで、把握していたい

出現した姿が
誰かの理想と違っていたとしても
もう、盲目に、誰の言葉にも左右される時は過ぎた
わたしは思考する

かつてのわたしは確かにどこまでも、仮象だった
でも
いまは違う
意識は、わたしを、支配しはじめた


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