死んでも背負って、あるく (生体反応の設計)/
乾 加津也
ていた(んだろう?)わたしが
わたしを、ちょさくして
迫りあがった
巨大組織の
けっして姿を見せない、たぶんボスからの認証を得
紙に
磁気に
関わりのひとに、ささくれた
背中が痒い、わたしの
蝶のような骨盤(組成)が
廃墟を担保に
区画整理
+ + +
これを書いたひとが没して
五十年が過ぎれば
その日はやっと、雨で
あの日の紫陽花の葉裏、うっすらと水の軌跡に惑う
ゆらめきをおいかける
ひともいる、から
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