何でもない。/吉澤 未来
 
しく、恥ずかしいような
でも
あたたかい孤独な表情

一瞬をぬくもりと感じた僕

気付いたら
あなたは走り去ってゆくのだった

僕の心の中にも
あなたの澄んだ横顔にも
時間がたってから
すっと一瞬の喜びが
現れ、消えていく今というこのときまで

あの時感じた
互いの「孤独」

そこからくる
互いの「幸福」は
今もまさに続いているのだった


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